WordPress(ワードプレス)って何?イチから教えます

※ この記事は「WordPress(ワードプレス)っていったい何なの?」という方に向けての内容です。すでにWordPressを触っている方にとっては特に目新しい情報や解説は述べていないので、その場合はそっとこのページを閉じてください。


 

 

ワードプレス

 

皆さんはWordPress(ワードプレス)をご存じでしょうか?

 

WordPress は全世界でたくさんの方に好まれ利用されています。いまでは日本のホームページ制作会社も、その多くが WordPress を利用してホームページを作っています。つまり、言い換えれば最近作られているホームページの大半が WordPress によって作られているとも言えます。

 

どうして WordPress はここまで多くの人に利用されているのでしょうか?

 

 

ここではWordPress がいったいどういうものなのかを詳しく解説しながら、そのメリット・デメリットをみていきたいと思います。なるべくWebの知識がなくてもわかりやすい言葉をチョイスしていきますので、読み終わったときにぼんやりとイメージだけでも掴んでいただけると幸いです。

 

 

 

ではではスタート!

 

 

1.そもそも WordPress っていったい何ぞや?

WordPress はホームページを作るためのサポートツールである

WordPressとは

WordPress は、CMSのひとつです。

「WordPress がわからなくて困っているのに、またCMSだなんて難しい単語出てきたー!」なんて嘆かないでくださいね(笑) なんとなくのイメージさえしてもらえれば大丈夫なので安心してください。

 

一言でいうと、CMSはホームページの作成・管理を簡単にしてくれるシステムのことです。本来はとても難しくて大変だったホームページ制作作業を、わかりやすく、さらにやりやすくしてくれるという、とても頼りになるシステム。

たとえて言うと、アメブロのようなブログサービスもCMSの一種に含まれます。ブログって、管理画面の中で文章と画像を直感的に配置するだけでインターネット上に自分のページをキレイに公開することができますよね?

 

少し大雑把な言い方ではありますが、イメージ的には WordPress って、ああいったブログシステムの延長みたいなものなんです。ブログだけでなく様々なホームページ全般を作ることができる、サポートツールのようなイメージで大丈夫かと思います。

 

 

WordPress は誰でも自由に使えるシステム

先ほど例にあげたアメブロのようなブログサービスもCMSですが、これはその企業が開発したシステムをレンタルして私たちが利用させてもらう形になります。そのため、利用するには費用がかかったり、無料だったとしても広告が表示されてしまったり、デザインや機能が限られてしまったり、禁止事項が多かったりと、どうしても制限される部分が多くなってしまいます。

でも、WordPressはそれらとは一線を画していて。

なんと WordPress のシステムは無料で配布されています。そのためサーバーなどの条件さえ整えれば世界中の誰でもこのシステムを入手して自由に利用することができます。さらに、知識があれば自分でプログラムの中身を書き換えて自由自在に好きなことができてしまうのです(オープンソースという)。

プログラムする人

 

WordPress はどうして無料なの?

ワードプレスは、アメリカのマット・マレンウェッグ氏によって開発されました。マット氏はワードプレスの使命を「パブリッシングの民主化」と唱えています。

「パブリッシングの民主化」とは「世界中のどこに住んでいても、金持ちであってもなくても、いつでも気軽に情報を発信できる環境を作る」という意味で、ワードプレスをその理念を実現できるためのシステムとして一般公開しています。そのため、誰であっても無料で利用が許されているというわけです。

まぁ、強引に一言でまとめれば「世界中のみんなが自由に発信できるツールを、外国の偉くて優しい人が提供してくれてるよ!」って感じかな。若干語弊はありますが、まぁそんなニュアンスで大丈夫です(笑)

 

 

 

さて、これ以降ではWordPressの特徴をふまえて、メリットとデメリットをそれぞれ述べていきましょう。

 

 

2.WordPress のメリット

WordPressのメリット

WordPress でHP制作を行う場合、たくさんのメリットがあります。ひとつひとつ詳しく触れていきたいと思います。

【 WordPress のメリット 】

 

1.誰でも無料で利用できる

先ほど書いたとおり、WordPress のシステムは誰でも無料で手に入れることができます。他の企業が開発したCMSの場合だと、使用料としてランニングコストが発生することも多くあります。

ワードプレスは無料で使える

 

2.作業コストが安く抑えられる

HP制作にかかる費用の内訳ですが、そのほとんどは作業をする人に支払われる人件費です。ホームページ制作においてはいかに作業量を少なくするかということが、費用を抑えるカギとなります。

WordPress はHPを作成するための環境が整っています。無数のデザインテンプレートが揃っているので、それをベースにして開発すれば時間と労力を大幅にカットすることができます。またプラグインという追加プログラムによって多彩な機能を実現できるので、機能開発にかかる労力も最小限に抑えられる傾向があるわけです。

ワードプレスはコストカットができる

 

3.作成・更新が簡単

ホームページ完成後、内容を追加したり更新したいときには、ふつうはHTML・CSSなどの難しいコンピューター言語の知識が必要になります。しかし WordPress を利用すればある程度の骨組みが最初から用意されていて、直感的な操作でホームページを作ることができます(もちろん自由度を求めるとプログラムの知識は必要になりますが)。

また WordPress はインターネット上にある管理画面からサイト更新を行います。ネットにつながった端末さえあれば、どこからでもホームページの更新作業が可能です。もちろん作業はスマートフォンからでも問題はありません。

ワードプレスのプログラミング技術

 

4.デザインやコンテンツの一元管理ができる

たとえば自社の電話番号が変わったとします。サイトの全てのページに電話番号を載せていた場合、その修正作業は大変ですよね。もし100ページあった場合、100ページすべてを手作業で直していかなければいけません。ワードプレスであればデザインやコンテンツを一元管理しているので、全てのページを一括で修正することが可能です。

WordPressの修正作業

 

5.ホームページの構造を管理しやすい

WordPress はページとページのつながりを管理しやすいのも大きな特徴です。ページをカテゴリーごとに分けたり、URLの形式を一括で指定したりもできるので、煩雑になりがちなホームページ構造をわかりやすく整えることができます。メニュー部分の変更なども一括ででき、閲覧者にとってサイトの全容がわかりやすい形で制作を行うことができます。

ほーむぺーじの構成

 

6.検索で上位にくる可能性が高くなる

GoogleやYahooで検索したとき、できるかぎり自分のサイトが検索結果で上にきたほうがいいですよね。検索結果の上位表示を狙うことをSEOといいます。ワードプレスで作ったHPは構造が整っていて、検索エンジンの評価を得やすい傾向があります。

また検索エンジンは、よく更新されるサイトやボリュームが大きいサイトを好む傾向があります。追加更新作業がしやすいワードプレスは、検索エンジンと相性が良くSEOに適したシステムなのです。

ワードプレスはSEO対策にも適している

 

7.画像ファイルの管理がしやすい

WordPress だと、ホームページに使用する画像はアルバムのような形で保管されます。そのためとてもわかりやすく簡単に管理できるのが特徴です。サイズ変更やトリミングなどの簡単な画像加工作業もWordPress上で可能です。

ワードプレスの画像データの管理

 

8.複数の管理者に自由に権限を与えられる

ワードプレスは管理者を細かく設定できます。従業員の中で、ホームページを誰がどこまで編集できるのかを自由に決めることができるのです。

たとえば、担当Aさんはサイトの全てを編集可能、担当Bさんはサブページの追加更新だけ、担当Cさんは仮原稿の投稿だけ、といったように、管理する権限をそれぞれに設定することができます。

WordPress管理者

 

9.WordPress 自体の情報がネット上に豊富

世界で使われているCMSの中の約7割を WordPress が占めており、CMSのシェアとしてはナンバーワン。利用者が多いため、WordPress について書いているホームページも世界中にたくさん存在します。それらのサイトでは、おすすめのデザインテンプレートやプラグインを紹介していたり、操作方法やカスタマイズの方法を掲載していたりと、有用な情報を集めやすいことも大きなメリットです。

WordPressは情報が世界中にあるため調べやすい

 

10.WordPress は世界中の人々が進化させ続けている

テンプレートやプラグインが豊富なのがワードプレスの特徴ですが、これらは専門知識があれば自分でオリジナルを作成して一般公開し、世界中の人に提供することが可能です。つまり、いまこの瞬間にも、世界のどこかでワードプレスの新しいテンプレートやプラグインが開発されているということです。いまは実現が難しいような特殊な機能もこれから可能になるかもしれません。世界中にワードプレスを愛する開発者達がいる限り、ワードプレスは常に進化を続けていくのです。

WordPressは今後も進化していく

 

3.WordPress のデメリット

WordPressデメリット

非常に便利な WordPress ですが、やはりデメリットも少なからず存在します。それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。

【 WordPress のデメリット 】

1.初期設定には知識が必要

ホームページを作るには、まずドメインとサーバーの用意をしなければいけません。それらを自分で用意して、ワードプレスをダウンロードして設置、初期設定まで済ませるとなると、それなりに知識が必要です。ホームページに関する知識が全くない状態だと、サイトを作り始める段階にたどりつくのが難しい場合があります。

ワードプレスで自分でホームページを作る場合はドメインやサーバーの用意が必要

2.基本操作以上のことは知識がないと無理

ワードプレスはどんなサイトでも自由に作り上げることができます。ただし、最初から用意されている枠内でできることは限られていて、独自のデザインや機能がほしい場合は自分の手でカスタマイズをしなければいけません。このカスタマイズにはHTMLやCSSの知識が必要で、初心者にとっては非常に難易度が高いものになります。

そのため「HPを自分で作ろうと思ったけど、ワードプレスの使い方がわからなくて断念した」という話を聞くことも少なくありません。ネット上を巡回していると、ワードプレスで作ろうとしたけど途中で投げ出されてしまったと思われるサイトがそのままになっているのを見かけることもありますね。

3.デザインテンプレートやプラグインの説明文はほとんどが英語

デザインテンプレート(WordPress ではテーマという)や、いろんな機能を実現するプラグインは、その大半が海外の開発者によって作られています。そのため、その使用方法は英語で書かれている場合がほとんどです。ある程度は英語が理解できないと、それらを使いこなすにはかなり時間がかかってしまいます。

日本人が作っていてマニュアルも日本語ということもありますが、残念ながら数が少なく、選べるデザインや機能の幅はかなり狭まってしまいます。

ワードプレスのテーマやプラグインの大半が英語

4.セキュリティ対策をしなければいけない

WordPress に限った話ではありませんが、どんなプログラムにも脆弱性というものがありえます。脆弱性とは、セキュリティー上の「つけいるスキ」のことで、セキュリティーホールとも呼ばれます。世の中の悪い人たちはこのセキュリティホールを狙って侵入し、ホームページを勝手に書き換えたり、情報を盗んだりします。最悪、自分のサイトがコンピューターウィルスをばらまくような悪いサイトに書き換えられてしまうこともあり、自分だけではなく、大切なお客様に被害を与えてしまうケースも。

世界で一番利用されている WordPress だからこそ多くの攻撃の対象となり、影響を受けやすくなります。悪意のある攻撃から自分のサイトを守るために、常にシステムバージョンを最新に保ったり、専用のセキュリティプラグインを導入したりする必要があります。

セキュリティ対策

5.サイトの表示速度が遅くなることがある

通常のサイトは完成されたページ情報を丸ごと保存していて、閲覧者にはそれをそのまま見せるために表示速度が早い傾向があります(静的ページ)。しかしワードプレスなどのCMSで作られたサイトは、情報を細かいパーツにわけて保存していて、閲覧者がサイトを見ようとするたびに毎回そのパーツを組み立ててページを作っています(動的ページ)。その組立処理のためにどうしても表示時間が遅くなってしまうのです。

ワードプレスによって作られたサイトは初期状態であれば表示速度は問題視するほどではないのですが、もし採用したテーマやプラグインなどで複雑なコードが組まれていた場合は表示速度が遅くなることがあります。表示速度が遅いページは閲覧者にとって不便になりますし、検索結果の上位表示でもマイナス評価がされます。

WordPress

6.サポートがない

私たちが困ったときに頼りになるのはサポートです。しかし残念ながら WordPress にはカスタマーダイヤルのような充実したサポートはありません。困ったときに親身になって話を聞いてくれる電話連絡先は存在しないのです。

そのため何かトラブルがあっても、自分でインターネット検索して解決策を調べるしかありません。うまく解決策を見つけたあとも、それを行うのはもちろん自分自身です。一応フォーラムといったWordPressの相談に乗る場所はありますが「自分の環境やエラー状況などを書いたうえでわかりやすく質問する」ことを求められ、初心者には逆に駆け込み寺にしづらいところがあります。

ワードプレスにカスタマーサポートはない

 

 

以上、WordPressのメリットとデメリットはこんな感じです。

 

 

すでに知識があるなら WordPress は文句なくオススメ

メリットでも書いたので繰り返しになりますが、サイト制作・更新のスピードが段違いに早くなります。デザインや機能開発の手間も省けますし、完成後の運営管理も非常にやりやすくなります。知識さえあれば、多機能なオリジナルホームページを自分自身の手で作ることができます。

世界中で多くの人々がホームページを作る際にWordPressを選択していて、Web制作会社の大半もWordPressでの制作をしている事実を考えれば、わざわざそれを避ける理由はないんじゃないでしょうか。

 

もし知識がないなら WordPress は制作会社に任せたほうがよい

自分でドメインを取得して、自分でサーバーを用意して、自分で WordPress 本体をダウンロードして初期設定をして、自分でデザインテンプレートやプラグインを見つけてダウンロードして英語の解説を理解して設定して、自分でHTMLやCSSを駆使してカスタマイズして、自分でホームページの文章や画像をアップロードして、自分でセキュリティ対策をして、自分で表示速度対策をして・・・・。

これらを自分だけでやれる人のほうが少ないと思います。

 

WordPress を使いこなすには多くの知識が必要になります。これらの知識はもちろん勉強すれば得ることはできますが、本業がある中でなかなかその時間を作ることも難しいでしょう。もしいまの時点で知識がない場合は、WordPress でのホームーページ制作は制作会社に任せることをおすすめします。

『餅は餅屋』なんて言葉もありますが、やはりホームページはホームページのプロに任せるのが一番です。『自分でできることはなるべく自分で』という考え方もあります。しかしホームページに関しては、専門性が高過ぎるため勉強や制作作業にかかる時間が膨大であること、そして今後もどんどん発展して変化していく技術であるため勉強に終わりがないこと。これらの理由で、本業の片手間でやるにはちょっとハードルが高いかと思います。

サポートのない WordPress でもサポート付きの制作会社に依頼すれば、電話やメールで分からないところを教えてもらえるので、困ったときでも安心です。

また手厚いサポートの制作会社だと遠隔でホームページを操作して更新・変更したり、訪問してサポートをしてもらえる場合もあります。 セキュリティ面も制作会社に頼めばすぐに対応してもらえるので、安心です。

 

4.まとめ

WordPress がどういうものなのか、少しはイメージができたでしょうか?

世界で一番利用されているCMSである WordPress。やはりそれにはメリットとデメリットがありますが、デメリットのほとんどは知識があればカバーできます。もし知識がない場合は、プロである制作会社に任せるのがオススメです。

当方『浅草ねこのてホームページ』においても WordPress を使ったWeb制作を行っています。もしご自身でWordPressを操作するのが難しい、もしくは導入はしてみたもののわからないことだらけ、といったときにはぜひともお声がけくださいませ。いつでも浅草ねこのてホームぺージは「ねこのて」をお貸しいたします。